今日は前回の続きで歯磨き・検診・口内炎などについての質問に答えます。
<歯みがき・むし歯予防>
Q1.
歯ブラシはどのくらいで交換したらよいですか?
Ans.
歯ブラシの毛がひらいて、後ろから見て毛先がはみだしてきた時です。
歯ブラシは毛が一番重要です。
毛先が拡がった歯ブラシを使うと、汚れがしっかり落ちなかったり、歯肉を痛めたりすることもあります。
1か月に1本ぐらいを目安に交換すると良いでしょう。
小さいお子さんの場合は、仕上げ磨き専用の歯ブラシを別に用意しておくといいでしょう。
Q2.
歯磨剤は、いつから使ったら良いですか?
Ans.
歯磨剤によるむし歯予防効果は、歯磨剤に含まれるフッ化物によるものです。
お子さんが嫌がらなければ、歯が生え始めたら使用して良いでしょう。
ただし使う量には注意が必要です。
生え始めから2歳頃までは、切った爪程度の少量、3歳~5歳では5mm以下です。
Q3.
子どもに大人の歯磨剤を使わせてもいいですか?
Ans.
子どもが嫌がらず、歯みがきをするのであればかまいません。
もちろん、うがいができることが条件です。
ただ、最初に与えるのは、子どもが使いやすいように工夫され、またむし歯予防のためのフッ化物が入っている子ども用歯磨剤を使用させましょう。
磨いた後、うがいは1回だけにして、1~2時間は食べ物や飲み物を口にしないようにしましょう。
Q4.
フッ化物入り歯みがき剤はどうのように使えばよいですか?
Ans.
歯磨剤に含まれるフッ化物は歯を強くして、むし歯を予防します。
時々使うのではなく、継続して使用することがむし歯予防効果を高めます。
現在市販されている歯みがき剤の約90%にフッ化物が配合されていますが、選ぶときには成分表示を確認しましょう。
Q5.
フッ化物で歯が黒くなると聞いたのですが本当ですか?
Ans.
フッ化物で歯が黒くなることはありません。
子どものむし歯の進行を抑制するためにサホライド(フッ化ジアンミン銀)という薬剤を歯に塗布する方法があります。
低年齢や歯医者嫌いで、むし歯の治療が困難な場合に行われます。
サホライドに含まれる硝酸銀がむし歯になった部分や歯の表面の微小な凹凸部に作用してタンパクと結合するために黒くなります。
Q6.
デンタルフロス(糸ようじ)を使うと「すきっ歯」になるというのは本当ですか?
Ans.
デンタルフロス(糸ようじ)で隙間が開くことはないので心配いりません。
むしろ、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落とすことが難しいので、積極的に使うことをお勧めします。