今回も小学校低学年のことに関していくつかの質問に答えていきます!
<食べ物・食べ方>
Q1.
歯みがきガムやシュガーレスガムを食べるとむし歯にならないのですか?
Ans.
歯みがきガムやシュガーレスガムを食べるだけでは、歯の表面にできたプラークなどは除去できませんので、しっかりと歯みがきをすることが大切です。
ガムによるむし歯予防効果の1つはガムを長い時間咬み続けることで、唾液がたくさん出て、口の中が洗い流されるのでむし歯が作られにくい環境になります。
また、そのようなガムには砂糖の代わりに代用甘味料が使われていて、むし歯原因菌が砂糖と違い利用できないため、歯を溶かす酸を作りにくいことから予防効果は期待できます。
その代表がキシリトールです。
ただし、強い甘みがあるため、子どもたちが甘いものだけを欲しがることのないよう、上手に利用することが大切です。
Q2.
キシリトールはむし歯になりませんか?
Ans.
むし歯になりにくいようです。
むし歯の原因となる細菌が歯垢をつくり、歯を溶かす酸をつくることを阻止できるからです。
また、細菌の増殖を抑える作用もあります。
このように砂糖の代わりとなる代用甘味料はキシリトール以外にもエリスリトール・ソルビトール・マンニトール・マルチトール・パラチニットなどの糖アルコール、パラチノース・アスパルテーム・ステビオシド・スクラロースなどいろいろあり、むし歯予防だけでなく糖尿病の予防、ダイエットにも利用されています。
<外傷>
Q1.
歯をぶつけて唇から血が出た時は、歯医者さんに行ったほうがいいですか?
Ans.
できるだけ早く来院してください。
傷が浅ければ、消毒だけでよく、腫れもあまりありませんが、傷が深い時は、傷口から感染して化膿したりすることもあります。
また、歯をぶつけているので、現在歯に痛みはなくても後々に症状が出てくる可能性があります。
出血箇所から唇の傷だけのように見えることもありますが。歯をぶつけていると歯にも何か影響がある場合があります(かけたり、ヒビが入っているなど)。
エックス線写真での確認が必要な場合もあります。
正確な診断による適切な処置を受けるようにしましょう。
Q3.
歯が抜けた時は何を食べればいいですか ?
また歯ブラシはどうすればいいですか?
Ans.
歯が抜けた当日は、極端に固いもの、すっぱい、しょっぱいなどの刺激の強い飲食物をさければ、あとは普通の食事でいいでしょう。
歯磨きは抜けた場所に毛先が当たらないように注意しましょう。
軽くうがいでかまいません、抜けた場所に歯ブラシをあてると出血しますし、血が気になって何回もうがいをすると、さらに止まらなくなります。
当日は、その部分に刺激がないように安静にしてください。
出血したときはきれいなガーゼをたたんで、歯が抜けた所にあてて5~10分ほど咬んでいると止まります。