<歯の萌出と歯並び・かみ合わせ>
Q1.
大人の歯が生えてきたのに、乳歯がまだ抜けません。
どのようにすれば良いでしょうか?
Ans.
なんらかの理由で、乳歯の根がうまく吸収できなかったのでしょう。
永久歯が生えてきているのに、乳歯が抜けていない場合は、早く抜歯してあげることで、歯並びの不正を防ぐことができる場合がありますので、来院して頂ければすぐに対応いたします。
Q2.
歯並びが悪いといわれました。
何か体に悪いことがありますか?
Ans.
重症の場合は、かむ力が弱くなったり、食事がよくとれなくなったりして、消化不良、胃腸障害をおこす可能性があります。
また、噛み合わせが左右均等でないことが原因で、顎(あご)の関節に影響が出ることもあります。
そうなると、体全体の発育に影響を与えることになります。
その他、発音障害が生じたり、むし歯や歯周病になりやすくなったりします。
また、8020達成者(80歳で20本以上の歯がある方)はきれいな歯並びをしていることからも、歯並びは全身の健康と深く関わっていると考えられています。
成長期に一部分の歯のかみ合わせが交叉しているため、骨の成長に影響する場合は、顎の変形などが起きないように早期の矯正治療をすることがあります。
Q3.
歯並びをよくすると、スポーツが上手になりますか?
Ans.
一般に、歯並びが良いとそれだけ、上下の歯のかむ面積が大きくなり、かむ力も大きくなります。
かむ力が増せば、強くくいしばることができ、体全体の力もより多く入るようになります。
力を入れなければならないスポーツでは、間接的に運動能力が向上する可能性があると考えられます。
Q4.
前歯がかみ合わず、そこに舌を入れて遊ぶので歯並びが悪くなってきたようです。
このまま放っておいても大丈夫ですか?
Ans.
子どもの前歯が抜けて、生えてくるまでの間に、その隙間に舌を入れて遊ぶ子どもを見かけます。
そのままそのくせが残ると、前歯がかみ合わなくなります。
発音や咀嚼(かむこと)が上手くできなくなることも考えられます。
また、もともとつばを飲む時に舌で前歯を押すくせのある子にも見られます。
それ以外にも、鉛筆やお箸を噛むくせがある、頬杖をつくなどでも歯並びに影響がでます。
受診することをオススメ致します。
Q5.
生えてきた上の前歯がスキッパになっています。
矯正したほうがいいでしょうか?
Ans.
生え始めの歯はハの字に開いて生えてくることが多く「みにくいアヒルの子の時代」と言われます。
そのとなりの歯が生え、さらに犬歯が生えるころになると自然に閉じることが多いので、そのまま様子をみます。
しかし、隣の歯が後ろに生えてきたり、犬歯が八重歯になって生えてくる場合は、隙間は自然に閉じないので、治療が必要になります。